【集客成功の鍵】クリニック・病院が広告を出す前に必ずチェックすべき6つのポイント

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その集患施策、法律違反になっていませんか?

「患者さんを増やしたい」「自院の強みを伝えたい」— クリニック・病院にとって集患のための広告は不可欠です。しかし、医療法では、患者さんの命と健康を守るため、広告に関する厳しいルールが定められています。

知らずに規制を破ってしまうと、行政指導だけでなく、社会的信頼を失うリスクもあります。

本記事では、クリニック・病院が広告を出す前に必ずチェックすべき重要項目を、最新のルールに基づき、Webマーケティングの視点から分かりやすく解説します。


1. 【常識のその先へ】規制対象となる「広義の広告」と潜むリスク

WebサイトやSNSが医療法上の「広告」として規制対象であることは、もはや医療業界の基本常識です。しかし、問題は「知っている」ことではなく、「どこまで規制が及ぶか」というその範囲の広さと深さにあります。

媒体規制の「広さ」(対象範囲)規制の「深さ」(見落としがちなリスク)
Webサイト・ブログ不特定多数に向けた誘引意図のある全ての情報(治療内容の解説、動画、料金表など)が対象。「情報提供だから自由」と誤認し、体験談やビフォーアフター写真の厳格なルールを無視していませんか?
SNS・リスティング広告広告文、アカウント名、そして誘導先のページ(ランディングページ)の全て。広告文は問題なくても、クリック先のページが誇大表現になっている「二段構えの違反」が多発しています。

「知っている」と「正しく実践できている」の間には、大きな法的リスクが潜んでいます。貴院の集患施策が、本当に医療法の厳しいチェックをクリアできているか、この機会に再点検が必要です。


2. 厳禁!媒体を問わず適用される「絶対的禁止事項」

Webサイトであろうと、SNSであろうと、媒体を問わず適用される絶対的な禁止事項があります。これらは行政指導の最たる原因であり、貴院の信頼を根底から揺るがします。

  1. 虚偽・誇大広告:「絶対治る」「日本最高峰」など、事実と異なる、または著しく優良であると誤認させる表現。
  2. 比較優良広告:「地域No.1」「他院より優れている」など、客観的な証明が困難な比較表現。
  3. 公序良俗に反する広告:不快感や不安を与えるような表現。

特に、「○○の病気が必ず治る」といった断定的な表現や、エビデンスのない優位性の強調は、すぐに指導の対象となるため厳重にチェックが必要です。


3. 広告可能な事項は「限定」されている(限定解除の正しい理解)

医療広告では、原則として広告できる事項が名称や所在地などに限定列挙されています。この限定された情報以外(例:具体的な治療内容、手術方法)をWebサイト等に掲載するためには、「限定解除」の要件を満たさなければなりません。

限定解除とは、患者さんが誤認しないよう、以下の3つの必須条件を満たした上で、詳細な治療情報を発信することです。

  1. 連絡先、費用、主なリスク・副作用などを必ず明記すること。
  2. 術前・術後の写真などを掲載する場合は、治療期間、費用、リスクなどを詳細に注記すること。
  3. 患者さんが容易にアクセスできるウェブサイトなどでの表示に限られること。

この限定解除のルールを正しく適用し、必要な情報を「不足なく」表示することが、広告を適法にする鍵です。


4. 医療情報機能提供制度について:2024年4月からの義務

2024年4月に本格施行された「医療情報機能提供制度」は、貴院の広告戦略に直接影響を与える重要な制度です。

  • 目的: 信頼性の高い医療情報を患者さんに提供し、不適切な広告を減らすこと。
  • 義務: 原則として、全ての医療機関は、医療情報ネットを通じて医療情報を都道府県に報告する義務があります。

貴院のWebサイトに掲載されている情報と、この医療情報ネットへの報告内容に食い違いがないか、必ず確認が必要です。情報の不一致は、患者さんの誤認を招く要因となり、行政から指導を受けるリスクを高めます。


5. 規制の対象となった広告の実例:知っておくべき失敗パターン

抽象的なルールだけでは不十分です。実際に規制の対象となった、WebサイトやSNSでの失敗パターンを知り、自院のリスクを回避しましょう。

規制対象となった表現の類型具体的な違反例回避策のポイント
治療効果の断定「当院独自の治療法で確実に症状が消える」「効果には個人差があります」「治療の可能性を検討します」といった限定的な表現を用いる。
ビフォーアフター写真写真のみを掲載し、費用や期間などの情報がない。治療の詳細情報、リスク、費用、治療期間を写真の近くに明記する。
体験談の掲載患者さん本人の顔写真や氏名、手書きの感謝状をそのまま掲載。体験談の掲載自体が、原則として認められていません。 (※限定的な例外あり)

6. 貴院の安全な集患を、私たちがサポートします

当事務所で支援できること

医療広告の規制は複雑であり、一見問題ない表現でも法的にアウトとなるケースが多々あります。貴院が安心してWeb集患を進めるために、当事務所では以下の専門的なサポートを提供します。

  • 広告表現のリーガルチェック: 貴院のWebサイト、SNS、リスティング広告文案が医療法・薬機法に適合しているかを最新のガイドラインに基づき精査します。
  • 限定解除の実務サポート: 伝えたい治療内容や強みを、法的に安全な形でWebサイトに掲載するための具体的な表示ルール設定を支援します。
  • 行政指導リスクの低減: 事前の専門家によるチェックを通じて、指導が入るリスクを最小限に抑え、院長先生の安心を確保します。

支援の方法:まずは無料オンライン相談から

当事務所では、まず貴院の現在の広告状況と課題をヒアリングする無料のオンライン相談を実施しています。

  1. STEP 1: お問い合わせフォームより「医療広告チェック希望」とご連絡ください。
  2. STEP 2: 貴院のWebサイトの主要ページを拝見し、オンラインで30分程度の個別ヒアリングを行います。その際にチェック項目のご説明などさせていただきます。
  3. STEP 3: 貴院が抱えるリスクと、取るべき具体的な対策の方向性をレポートにしてご提案します。レポートは1通10,000円(基本項目)

安全で効果的な集患を実現し、貴院の発展に貢献することが私たちの使命です。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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